令和2年5月6日 会長挨拶

小牧ロータリークラブの皆さん、元気ですか。

今コロナウイルスと向き合っている医療関係者と患者の方々にエールを送りたいです。

 

実は私は先日夜中の腹痛で小牧市民病院救急外来へ行き経過観察のためそのまま1泊2日の緊急入院となってしました。

鼠径ヘルニアと診断されました。

院内はコロナ感染の警戒のため家族を含め一切面会禁止で不安な一晩を過ごしました。

つくづく感じたのは医療システムがしっかりしていてありがたいという感謝でした。

救急にもかかわらず専門家が問診し血液検査のみならずCTまで取り診断を受けました。

万が一コロナウイルスの影響で医師や看護師の方々が疲弊しまっていたらこんな行き届いた医療サービスはとても望めないだろうと感じました。

今自分にできることは医療関係者の負担にならないようになるべく家にいてコロナに罹らないことだと思いました。

 

今日は「集団免疫」の話をします。

今年から孫が幼稚園ですが4月に入園式があったきりお休み状態が続いています。

30年前自分の子どもが幼稚園に通っていた頃をふと思い出しました。

子どもは幼稚園に通うようになると決まって冬は風邪やインフルエンザ、夏は手足口病、プール熱、ヘルパンギーナ、おたふく風邪とありとあらゆる病気に罹ります。

その度に小牧駅前の志水子どもクリニックへ連れて行ったことを覚えています。

友だちからもらい友だちにうつし病気のオンパレードを見るようでした。

それが一年ごとにたくましくなり卒園の頃にはほとんど休まず通うようになります。

 

これは集団免疫のとても身近な例です。

もちろんワクチンも打つのでそれによる免疫の補強もあります。

私たちは普段あまり意識しませんがこの地球はウイルスに溢れています。

たとえどこかの宇宙人が地球を侵略しても地球への移住はウイルスでかなり難しいのではないかと空想してしまいます。

「集団免疫を持つ社会」と「集団免疫を持たない社会」が出会った有名な例があるのをご存知ですか。

コロンブスの新大陸発見のあとのヨーロッパ人とアメリカ先住民の出会いです。

当時のヨーロッパ人はペストなどの4000年にわたる疾病感染症を経験していました。

一方アメリカ先住民はずっと隔離された地域で限られた疾病感染症の経験しか持っていませんでした。

この2つが出会った時にアメリカ先住民だけが被害を被り10分の1に激減しました。

アメリカ先住民たちは自分たちだけがバタバタと病気で倒れるので恐れおののきました。

同じ感染症に対してヨーロッパ人は平気か感染しても軽症でした。

わずか数百人のヨーロッパ人が広大な地域と人々を治めることを免疫が可能にしました。

今回の新型コロナウイルスに対しては最終的に集団免疫を目指していると言われます。

多くの人がワクチンや自然感染によって免疫を付け新たな感染を防ぐという考え方です。

とにかくそこまでまだまだ時間がかかりますが皆で助け合って取り組んでいきましょう。

 

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